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クリストファー 「………」 クリストファーは実感する。 この人は人間じゃない。 明日には赤ん坊になってしまう。 ちゃんと確認していないことを思い出し、 クリストファーは尋ねる。 クリストファー 「あっ…あの… 赤ん坊になってしまったら… 記憶はなくなるものなんですか?」 ヴィヴィアン 「いや、ずっと覚えている。 私の隣で笑っていた者も、 この手を握り死んでいった者も、 みんな……」 クリストファー 「じゃあ…俺のことも?」 ヴィヴィアン 「当然」 ヴィヴィアンの手を握る クリストファーの指に、力が籠もる。 クリストファー 「本当に…?」 ヴィヴィアン 「ああ」 クリストファーは、こつん、と ヴィヴィアンの額に額を添えた。 クリストファー 「…本当?」 ヴィヴィアン 「……ああ」 目を閉じながら、 クリストファーがヴィヴィアンに顔を寄せる。 ヴィヴィアンも目を閉じる。