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クリストファー 「おはようございます!」 ヴィヴィアン 「ああ、おはよう。 では約束だ。 夕べの事を教えてやろう」 ヴィヴィアン 「私が魔法を使ったという事は 把握しているな?」 クリストファー 「はい」 ヴィヴィアン 「魔法使いは人間でもなれる。 ……だが、私は自分が人間かどうか、 わからない」 クリストファー 「えっ……」 ヴィヴィアン 「私は月から生まれた。 赤と青の斑の月からだ」 ヴィヴィアン 「もうずっとずっと昔だ。 気がつけば、私はこの地にいた。 ……宿敵と決められた相手とな」 クリストファー 「宿敵?」 ヴィヴィアン 「そう、宿敵ダウス。 理由などない。 ただ相容れぬ存在として、私達は生まれた」 クリストファー 「私達って……」 ヴィヴィアン 「私だけでなく、ダウスも 赤と青の斑の月から生まれたという訳だ」 ヴィヴィアン 「この地にのみ気まぐれに現れる、 赤と青の斑の月…… 私とダウスもまた、月の気まぐれで 生まれたのかもしれない」