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ダウス 「ふっ…くくっ…」 ダウス 「くくくっ……」 ダウス 「はーーーっははは!!」 ヴィヴィアン 「っ……」 ダウス 「僥倖だ! それとも必然か? この事実は……」 ヴィヴィアン 「………っ…」 ダウス 「どうだ、小娘。悔しいか? 悲しいか? 無力である事を認めよ。跪き、泣き叫べ。 今ここですぐ命乞いをしろ!」 ダウス 「さて…遊びはここまでだ」 ヴィヴィアン 「っ……!」 ダウス 「こうなる事は 今までの時間に比例する必然だ。 揺るがぬ天命だ」 ダウス 「そして…その中で確定されていた 儂の勝利、だ……」 ヴィヴィアン 「っ………」 ダウス 「最後だ。 神に祈れ」 ダウス 「どの神が我らにふさわしいか… 知らぬが、な…」 不可視の鎖の音が響く。 ダウス 「む……?」 ヴィヴィアン 「……この世界のすべての精霊よ。 その力を今、我に力を貸し与えたまえ」 不可視の鎖の音がまた響く。 ヴィヴィアン 「我が眼の前にいるは、狗(いぬ)。 愚鈍な黒狗(まがいぬ)」 不可視の鎖の音が、螺旋に延々と響く。 ダウス 「なっ…! なんだ、これは!!」 ヴィヴィアン 「父であり、母である月よ。 赤と青の斑の月よ。 それより生まれ出でし我らの命の源よ」 ヴィヴィアン 「その源、命(イノ血)を以て括る。 右手(めて)と左手(ゆんで)のそれを以て括る」 ヴィヴィアン 「このヴィヴィアン・ノックナレア・メーヴ・ ニューグレンジ・ウィングフィールドが 縛めをつける。 月の鎖を以て縛める!」 ヴィヴィアン 「縛めは名。 その名は、愚鈍な黒狗(まがいぬ)の名。 モーディ・ドゥー・バーゲスト!!」 ダウス 「これはっ……! 貴様!! そんな事をしても無駄だ!! 最後に勝つのは どんな事があっても儂が――」 ヴィヴィアン 「縛めの鍵はただひとつの言葉(ことのは)!」 ダウス 「儂、がっ……!」 ヴィヴィアン 「ボウ・シュロウブ!!」 ダウス 「ぐっ…がっ……!! がぁぁぁぁぁ!!!!!」